今回はおすすめ漫画『娘の友達』の魅力をわかりやすく解説したいと思います！
この記事は以下のような人におすすめ！
- 『娘の友達』がどんな漫画なのか知りたい人
- 『娘の友達』のどこが面白いのか知りたい人
- 他のおすすめ漫画を知りたい人
本作品はアラフォーオジサンと女子高生との関係を描く漫画です。
女子高生と中年男性の関係を描く漫画ということもあり、Twitterに公式PVが公開された際に「性的搾取を助長する」「犯罪を扇動している」などの声が噴出し、連載停止を希望する声が出るなど物議になった問題作。
しかし、よく読んでみるとそのような内容ではなく、社会規範に囚われた正しい大人への問題提起をする新しいサイコホラー漫画だったのです。
ただ面白い漫画というだけでなく、良い意味でのギャップがある漫画ですのでご紹介します！
『娘の友達』ってどんな漫画なの？
結論からいうと、以下のような漫画です。
- アラフォーオジサンと女子高生との関係を描く漫画
- 読む前のイメージとは良い意味でギャップがある漫画
- 男性向けの漫画
- ネットで物議になり話題になった漫画
- 可愛さと恐ろしさを兼ね備える女の子が登場するサイコホラー漫画
作品情報
作者は萩原あさ美。講談社『コミックDAYS』にて、2019年4月18日から2020年12月24日まで連載され、完結済みです。
「L’un des grands secrets d’une femme fatale.」（ファム・ファタールの大きな秘密）というフランス語のサブタイトルがついてます。意味深です。
女子高生と中年男性の関係を描く漫画ということもあり、Twitterに投稿した公式PVが公開された際には、「性的搾取を助長する」「犯罪を扇動している」「キモイ」「あり得ない」などの声が噴出しました。
連載中止やゾーニングを求めるツイートも多く物議になりましたが、実際には講談社に対して直接の抗議はなかったらしいです。
あらすじ
まずは作品のあらすじです。
家庭では「父親」として、会社では「係長」として、「理想的な自分」を演じるように生きてきた主人公・晃介。だが、娘の友達である美少女・古都との出会いにより、彼の人生は180度変化する。
社会的には「決して抱いてはいけない感情」に支配されながらも、古都の前では自己を開放でき、社会の中で疲弊した心は癒やされていく……。
「社会」のために「自己」を殺す現代社会へ鋭く切り込む、背徳のサスペンスが幕を開ける。
Amazonより
アラフォーサラリーマンと女子高生との背徳的な関係を描いた話です。
『娘の友達』のここが面白い！
どういうところが面白いのかをお話しします！
なお内容について触れる関係上、若干のネタバレを含む可能性がありますが、ご理解の程をお願いします
良い意味で「思ってた内容と違う」というギャップがある
「表紙の可愛い女の子に癒やされる軽い話なのかな～」と思いきや、『娘の友達』は社会規範に囚われた「正しい大人」への問題提起をする漫画であり、良い意味のギャップがあります。
序盤のあらすじをご紹介します。
主人公の晃介は、会社では係長として働いています。課長への昇進が控えており、仕事の責任がどんどん重くなる日々で忙しそうにしています。
また、家庭では1年前に妻を亡くしており、シングルファザーです。
女子高生の娘は母を亡くしたショックからか、引きこもり＆不登校になってしまっているようです。晃介は引きこもってしまった娘をどうしたら良いのか悩んでいます。
以上のように晃介は会社と家庭の両方で重い責任を背負い、上辺は平静を装っていてもかなり精神的にまいってしまっているようです。
『娘の友達』1巻より
ある日、行きつけの喫茶店で店員をしている美少女・古都と出会います。
『娘の友達』1巻より
のちに古都は引きこもっている娘の友達であることが判明します。そして晃介が大変そうにしていることを察した古都から「力になりたい」とLINE交換を提案されます。
後日会社帰りに康介と古都が偶然会った際、晃介は酔った同僚から仕事について好き勝手文句を言われてしまいます。
古都は晃介が会社と家庭で大変な苦労を抱えて苦しんでいることを知り、「よく頑張りましたね」と晃介の頭をよしよしなでます。
『娘の友達』1巻より
晃介はびっくりしますが、いままで誰にも甘えることができず弱りきっていた晃介は古都に惹かれていってしまいます。
『娘の友達』1巻より
晃介は古都に引きこもりの娘のことを相談するようになり、古都にだけは弱音など素直に吐けるようになるなど心境が変わっていきます。
そして古都から「晃介さんが今一番やりたいことはなんですか？」と問いかけられます。
『娘の友達』1巻より
晃介はずっと蓋をしていた「逃げ出したい」という気持ちを初めて古都に吐き出してしまうのです。
『娘の友達』1巻より
それを古都は悪魔的な包容力で受け止めます。
『娘の友達』1巻より
晃介は、頭では女子高生の娘の友達と深い関係になっていけないとわかっています。
しかし、しんどすぎる現実の中で誰にも甘えることもできなかった晃介は僅かな判断の狂いを重ねながら古都にじわじわハマっていきます。
このように『娘の友達』は何もかも捨てて楽になりたい禁断の衝動と社会的地位・家庭を持つ理性との葛藤を楽しむ漫画といえます。
下馬評のような「性的搾取を助長する」「犯罪を扇動している」ようなストーリーではありません。
晃介のような「模範的大人」に対して、正しいかどうかばかり気にして逃げる選択肢を選べないことを問題提起しているストーリーなのです。
サイコヒロイン 古都の魔力
美少女の古都は凶悪なほどの包容力で安らぎを与えながら、じわじわと晃介を追い詰めていくという静かな恐怖があります。
古都の魔力に陥落してしまえば最後…社会的死亡が待ち受けています。
『娘の友達』1巻より
頭ではわかっていても包まれる安らぎには簡単に抗えないようです。
『娘の友達』1巻より
古都が晃介に近づくのには何か思惑があるのか、恋愛感情なのか、献身の精神からなのか…古都の真意はずっと謎のままでストーリーは進行します。
晃介も読者も古都に翻弄され、危うさと恐怖を覚えるのです。
俗っぽい言い方をすれば、古都の抗えぬほどのバブみにオギャってしまえば最期…。
私は耐える自信ないです…笑
まとめ
古都の真意は何なのか？晃介と古都に関係はどうなるのか？など、どのような展開があるのか是非ご確認いただければと思います。
『娘の友達』は社会の中で自己を抑制する現代人へ送るメッセージが込められている漫画です。
逃げる選択肢を取りにくい世の中ですが、その選択肢を忘れてはいけないなと考えさせてくれました。
『娘の友達』のオススメ＆ご紹介は以上です！
他のおすすめ漫画
『娘の友達』にハマった方はきっと以下の漫画もハマると思います！
- 彼女、お借りします
- からかい上手の高木さん
- イジらないで、長瀞さん
